明快になった対立軸。
統一地方選挙で各地に地域政党が出来、新人候補がおしなべて唱えるのは「議会改革」だ。つまり議員定数の削減と議員報酬の見直しとそれに続く行政改革だ。
それらはこの国の仕組みを改める改革が遅々として進まない中央政治の動きに業を煮やした地方の反乱であり、既成政党を「見捨てる」ことだ。自・公政権下でもこの国のカタチを変える動きは遅々として進まなかったが、「政治主権と地域主権」を掲げた民主党へ政権交代しても、あっという間に中央官僚の下請けになった菅政権を見て、地方は反乱を起こす決意を固めたのだ。
だから自民でも民主でもない、既成政党でない地域政党がまず統一地方選挙で躍進して、その勢いで国会議員を地域政党から出そうというものだ。そうしないと、この国のカタチを変えるには国会で法改正が必要で、その過程を経なければこの国のカタチは変わらないのだ。民主党も官僚に抱き付いて原口氏を総務大臣から更迭してしまった。
対立軸はこれで明確になった。この国のカタチを変えるのか、それとも中央官僚の下請けとなって中央官僚の既得権益を擁護する側に立つのか、それが問われる衆議院選挙の前哨戦が四月の統一地方選挙として行われるのだ。