鳩山氏が批判するまでもないこと。

 鳩山氏が批判するまでもなく、菅改造内閣は酷いものだ。大増税シフトに与謝野氏を引き込んでまで経済財政大臣に任命するとは呆れ果ててしまわざるを得ない。


 党外からも人材を求めるのは決して悪いことではないが、それならどうして与謝野氏は議員辞職して自民党とたちあがれ党に対して筋を通してから、民間人として民主党政権の大臣にならなかったのだろうか。


 


 少数与党の参議院を抱えている限りは野党から協力を得なければ予算審議が立ち往生するのは目に見えている。野党との信頼関係を構築しなければならない菅政権が大臣任命で喧嘩を売ってはならない。どうしても民主党に人材がないならしかたないが、そうではないだろう。旧大蔵省出身の民主党国会議員も一人や二人ではないはずだ。彼らを差し置いて与謝野氏を任命して党内が本気で菅政権を支えようとは思わなくなっても仕方ないだろう。「仲間内で勝手にやったら」と思うのが人情だ。


 


 さらに鳩山氏には複雑な思いがあるのだろう。


 普天間移設問題で鳩山首相がマスコミから集中砲火を浴びていた当時、国家戦略局長にして副大臣の菅氏は何もしないで亀が甲羅に閉じこもっているように黙っていた。そして政権を獲得すると日米合意の「辺野古沖移設」を沖縄県知事選挙で示された沖縄県民の総意を無視して唱えている。さぞ腹立たしい限りではないだろうか。


 


 そして消費税増税論議へ踏み込むのなら、論議が一定の深まりを見せた段階で国民の総意を聞くために解散すべきなのは当然ではないだろうか。内閣が専門家による検討委員会を設置して税制も含めて自立財政のあり方を検討するのと、内閣に増税自律財政派の財務大臣を党外から求めるのとでは根本的に違う。鳩山氏は検討すら始めるのか否かの議論であったが、菅氏はそれを飛び越えてしまったようだ。


 


 さらに、2010参議院選挙大敗の責任者が内閣のツートップに座るのはいかがなものだろうか。あれほどマスコミによる捏造疑惑でしかない小沢氏の一件で「説明責任」を求めているのに対して、自分たちは選挙で大敗した責任すら取っていない。他人に対して厳しく、自身と身内には甘いと非難されても仕方ないし、そうした意味でも彼らが国会審議で立ち往生して困難な状況に到っても、党内から支援の手が差し伸べられなくても不平・不満をいわないことだ。挙党一致を掲げて馬鹿げた片翼内閣を造ったのは菅氏だから菅氏とともに責任を取って退陣することだ。


 


 例によって改造菅内閣は世論調査で何ポイントか支持率を上げたと各紙は報じている。何もやっていない菅氏による改造で国民が果たして何を期待するというのだろうか。世論調査が大手マスコミによる世論操作の手段に過ぎないと暴露したようなものだ。未だに大手マスコミは懲りもせずバカな数字を捏造している。捏造でないというのなら電話による世論調査の録音をyou tubeにでもアップしてはどうだろうか。たとえ実際に世論調査をやっていたとしても、質問によって調査結果が大きく変わるのは実証済みだ。人にはオープンとクリアを求めるのなら自分たちこそオープンにしてクリアな存在になるべきではないだろうか。



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