羊頭狗肉内閣。
菅改造内閣に与謝野氏を招聘した理由は民主党に人材が払底したからなのだろうか。そして自民党政権下の財務大臣として消費税増税と財政再を建最優先とする持論を展開した与謝野氏の取り込みは菅政権が増税路線に大きく舵を切った証なのだろうか。
もしそうだとしたら民主党政権に賭けた国民の願いは木端微塵に砕かれたことになる。それも総選挙を経ないで政権公約の原理を変えるというやってはならないマニフェスト違反の最たるものではないだろうか。
産経新聞記者が記者会見で提示した「マニフェスト違反の消費税増税シフトを敷いたのか」という質問はまさに正正鵠を得ている。その通りだから菅氏は答えず゛はぐらかし」を行ったのだろう。正直者なら「そうです、民主党政権の首相として恥ずかしいことだが、官僚の下請けから政府を脱却させることは非常に困難で結局出来なかったということです」と吐露すべきだった。
しかし、その程度のことでも産経の記者が人間的な反応をするのなら、なぜ小沢氏の「疑惑捏造に基づく人民裁判」を生身の人間らしく批判しないのだろうか。菅氏の改造人事が消費税増税シフトだと分かる頭脳があれば、大手マスコミがスクラムを組んで執拗に疑惑を煽り立てている「人権意識欠如」の小沢批判の嵐が「マトモな報道ではない」と分かるはずだ。
あなたは記者会見で首相に質問して「はぐらかされた」と憤慨しているが、国民は捏造された小沢疑惑なるものの事実報道をせよ、というデモですら無視されている。ネット上に溢れている大手マスコミ批判も完全無視したまま、小沢氏に「確定的な」疑惑があって、それに基づく検察起訴と同じように起訴されると、国民をわざわざミスリードしている大手マスコミの真実隠しを批判しないジャーナリストは江戸時代の「瓦版屋」以下の存在だ。
少なくとも「瓦版屋」は強権幕府に対する風刺や諧謔があった。しかし日本の大手マスコミは小沢氏に関する限り捏造のプロパガンダをタレ流しているだけだ。まともなジャーナリストなら恥ずかしさで赤面して道を歩けないほどのことをしでかしているのだ。そうした自覚のないジャーナリストはジャーナリストの資格はない。
今は「赤信号をみんなで渡っている」が小沢氏の裁判が進むと事実が国民に知れ渡って来るだろう。大騒ぎするほどのことでもない、しかも事件性の全くない事柄を、大手マスコミは新聞テレビ雑誌を含めて針小棒大に煽り立てていたということが知れ渡るだろう。
真実を質問して無視された悔しさが分かるのなら、あなたは小沢氏の件に関してネット上に溢れていてる事実解明の要請を無視されているネット市民の悔しさが理解できるはずだ。まず、あなたが大手マスコミの中から渡っている小沢報道の「信号は赤だ」と声をあげてみてはどうだろうか。