国民世論という魔物。

 「街角ウオッチング」と称して今朝のテレビ番組で夜の新橋の街頭で「小沢氏について」往来の人たちにインタビューをしている絵が流されていた。この手の報道は用心してみないと予め用意されたサクラが仕込まれていたり、特定の見解だけを集めて流したりと、世論誘導の常套手段に使われてきた手法でもある。


 


 予想通りヒドイ見解を表明する人が大半だった。何の説明もなく「小沢を切れ」と怒り狂ってみたり、「小沢の疑惑を解明しろ」と何が疑惑かも指摘しないでテレビ芸者の呪文を鸚鵡返しにする者や、「さっさと政界を去れ」と既に会社を去っているようなサラリーマン風のおっさんが喚いたりと、それはそれはヒドイ街頭インタビューだった。


 


 世論は何によって形成されるのか、と考えれば当然といえば至極当然の見解だろう。大手マスコミがこぞって一年半以上も検察のリーク情報を垂れ流し、検察が不起訴とした「小沢氏無罪記者会見」にはほとんど触れないまま、その後も「政治とカネ」の呪文を流し続けて小沢氏の名誉と尊厳をこの国の大手マスコミは既存し続けてきた。その結果が無批判にテレビから流れる呪文に洗脳された国民が鸚鵡返しに「意見」として口で再生しているに過ぎないのだから。そのさまは戦前の国民を戦争へと駆り立てて煽った大手マスコミの手法そのものだ。彼らはそうした戦前の「為にする」報道のいかがわしさを反省していないどころか、今では新聞に加えてテレビというマスメディアにタレントや評論家まで総動員して一大プロパガンダキャンペーンを堂々と行っている。彼らに「恥を知れ」と怒鳴るどころか、この国と国民のために大手マスコミ関係者全員がこの国のマスコミ界から退去すべきではないか、と心底怒りに震える。


 


 相手が気に食うか気に食わないかの以前の問題だ。デマゴーグを行うのにどんな言い訳があって、どんな正義があるというのか、この国の大手マスコミ関係者諸氏よ。あなた方のやっていることは万死に値する。民主主義国家で大衆を扇動する愚をいつまで繰り返すつもりなのか。


 報道機関は事実のみを報道すべきだ。真実や解説は国民が自ら考えるし、贔屓の評論家は自ら国民が選択すべきで、テレビ局がいつもキザな髭を生やしたヤメ検を登場させるのには「報道の公平・公正」に反していないか、との検証もない制作局に疑問を感じる。


 


 岡田氏に抱いた愚かさも、今度の国会招致に関する強硬姿勢も「為にする報道」に端を発していると思われることから、彼の政治的眼力も世間への観察眼も何もない、鸚鵡返しの国民と同じ目線だという絶望感に変わった。


 この程度の人物だったのか、と慨嘆せざるを得ない。そしてこの程度の人物に政権与党の幹事長を委ねている菅政権はいよいよ底の浅い「おバカ大臣」や「おバカ党三役」と共に民主党を瓦解へと導くのだろう。



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