本当の狙いは来年の強制起訴を受けて小沢氏への離党勧告だという。
政倫審への招致議決は強制力を持たないし、野党も証人喚問でなければ意味がないとして政倫審への招致議決には協力しないとしているようだ。つまり菅氏も含めた民主党役員会の決定はアリバイ工作であって、来年一月13日の民主党大会前にも行われると見られている小沢氏の指定弁護士による起訴を受けて「離党」を勧告するのが本旨のようだという。
去年の一月の民主党大会直前に石川氏捜査があったが、それから一年、まだ裁判は始まっていない。延々と公判前整理に時間をかけて検察と裁判所は小沢氏問題を大手マスコミとコミットして晒しものにしている。ずっと疑惑捏造事件で政治家小沢氏の手足を縛り、小沢氏抜きの民主党をいいように操ってきた。政治家に対するこのような行為は断じて許されるべきでない。
神奈川県警では11億円もの不正経理で500人もの処分を行った。それは異様なほど速やかで、小沢氏の疑惑捏造事件とは好対照だ。10月に問題が発覚した千葉県警でも400人を超える処分も素早かった。一日も早く事件の幕引きをして国民に忘れてもらいたい意図が明白だが、小沢氏の捏造事件は延々と時間をかけていつまでも大手マスコミや菅政権が政争マターとして利用している。なんとも国民を馬鹿にした話だ。
馬鹿げた政争にかまけてこの国の政治が機能しないうちに国益はどんどん失われている。真面目な政策提示も国会議論もなく、いたずらに言葉の揚げ足を取ったり小沢氏のいわれなき疑惑を引っ張り続けている。検察は一体この国の政治をどうしようというのだろうか。まるで江戸時代の破落戸岡っ引が庶民をいたぶっているようだ。好い加減にして法の番人なら法の番人らしく法律を粛々と適用すべきだ。間違っても訴追事件の差し替えなどいうことをやってはならない。検察も少しは恥を知ることだ。