不可解な田原総一郎氏の論旨。

12/31号の週刊朝日で田原総一郎氏が受け持っている評論欄で「小沢一郎氏は法的にシロだと思う。が、国民に選ばれた政治家だから法的な枠組みで考えるのではなく、国会で説明する責任がある」と書いている。全く論点の分からない不可解な評論だ。


 


 小沢氏が法的にシロというのは正しい。国民から選ばれた政治家であることも間違いない。しかし政治家は「法的」な枠組みで済ますのではなく、自発的に説明しなければならない、というのは論理の飛躍がある。それも極めて危険な飛躍だといわざるを得ない。


 


 法的にシロの人が国会に招致されて何を弁明すれば良いのだろうか。いや、質問に答えれば良いのだ、というのなら質問事項を書面にして公開質問とすれば済む話だ。なにも国会に招致する必要性も感じなければ、かえって疑惑があるがごとく宣伝の材料とされかねない「政倫審」への出席はすべきでない。


 


 むしろ田原総一郎氏に聞きたい。国会に招致して聞くべきは大手マスコミのしかるべき責任者ではないのだろうか。田原総一郎氏は小沢氏は法的にシロだと書いているが、大手マスコミはおしなべて確たる証拠もなく疑惑を書き立てた。同じジャーナリズムの世界に身を置く者として、田原氏は大手マスコミの報道姿勢を容認するのだろうか。


 記事にする以上は最低限記事の内容に責任を持たなければならない。しかし大手マスコミは「関係者によると…」という書き出しで嘘出鱈目を一年半も書き立てたのだ。それのみならずテレビで喧伝しまくった。その結果が国民の「世論調査」で小沢氏は説明責任があるとするものが80%近くもあるのだ。こんな杜撰な報道で一人の政治家を刑事被告人に仕立てた悪辣さを非難しないジャーナリストはすでにジャーナリストではない。


 


 田原総一郎氏も「赤信号みんなで渡れば怖くない」の口のその他大勢のジャーナリストなのだろうか。それなら近い日のいつか、その他大勢の似非ジャーナリストと一緒にしてマスコミの場から退場してもらって、粗大ごみ置き場へ移さなければならないだろう。


 事実を事実として伝えない、為にする捏造報道に血道を上げるマスコミは百害あって一利なしを、この国は半世紀以上も前に高い授業料を払い、尊い命を犠牲にして体験学習したはずではなかっただろうか。



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