当然の批判だ。

 政治家による小沢氏喚問とは聞いて呆れる。どのような事実を掴んでいて、それを正すべく喚問したいのかレポートの提出を求めるべきだ。さもなくば速やかに国会審議に応じて年末に予想される景気失速を食い止めるべく全力を尽くすのが国会議員の責務ではないか。いみじくも亀井静香氏が言った「裁判ごっこ」とは正鵠を得ている。


 


 マスコミの捏造報道を信じているバカな政治家や報道機関従事者たちは別にして、国民の大多数もマスコミの胡散臭さに気付き始めている。小沢氏は検察で不起訴となったのは紛れもない事実だ。それに比して厚生官僚の村木女史は検察により起訴されたが無罪判決となり、ボロボロと取り調べた検事の犯罪が明らかになっている。つまり小沢氏はその程度の酷い取り調べにも拘らず犯罪として起訴すべき事実もなかったのだ。


 それを得体の知れない「市民」11人により強制起訴とされた。それも起訴要件とすべき事実認定から逸脱した部分もあって到底起訴要件を満たしていないにも拘らずに、だ。しかも東京地裁も高裁も小沢氏の異議申し立てを即刻却下している。何ということだろうか。検察と裁判所とは分離不可能なほど一体化しているのではないかとの疑念を抱かざるを得ない。


 


 国会議員に検察並みの捜査権と逮捕権が与えられていて、手足として動かせる兵隊を抱えているのなら別として、全国紙や一部週刊誌から仕入れた愚劣な知識で小沢氏を喚問せよと騒いでいるとしたら恥を知るべきだ。街の不動産屋に当該土地の登記簿謄本を提示して解説を乞えば、たちどころに「期ズレ」はないと懇切丁寧に教えててくれるはずだ。その程度の問題をこの国を代表する全国紙と全国ネットワークのテレビが騒ぎ立てているのだ。なんたるお粗末な痴呆国家だろうか。ジャーナリストとして毎日テレビに登場する澄まし顔の連中よ、お前たちのしている所業がどれほど深刻な罪悪をこの国に及ぼしているのか後々に知っても「知らなかった」とは言わせない。そのまま引き続き気の利いたジャーナリスト然としてテレビカメラの前で喋れると思ってはならないぞ。万死に値する、という言葉は比喩ではなく、お前たちの責任の取り方を示している。永久にテレビカメラの前から消え去り、新聞に書いていた筆を折ってジャーナリズムの世界から消え去ることだ。


 


 たとえば医師が血液型を確認しないで輸血し患者を死に至らしめ若しくは重篤な後遺症を与えた場合には医療事故裁判の末に億を超える補償を課される。お前たちは小沢氏の疑惑とされる事柄に対して自分たちで出来る限りの検証もしようとしないで、ベラベラと大本営発表を鸚鵡返しに喋り続けた。しかし検察当局は小沢氏の不起訴処分の記者会見で「小沢氏は無罪」と記者クラブの諸君に発表したというではないか。それをなぜお前たちも記事にしたりテレビカメラの前で小沢氏に数々の捏造報道を繰り返したと詫びなかったのか。そうすれば今の検審会による強制起訴なぞという馬鹿げたことは起こっていなかったはずだ。お前たちの検察当局による小沢氏無罪発表を懇切丁寧に報道しないで詫び状の一言たりとも報道しないという犯罪的行為によってさらにお前たちの罪は深まっている。その穴の深さを覗き見てゾッとして足を竦ませて心底震えるが良い。その穴の中へお前たちは自ら閉じこもり泥をかけてもらって永遠にジャーナリズムの世界へ回帰しないことだ。少しでも矜持が残っていて恥を知る人間ならそうするはずだ。


 


 それはジャーナリストだけではない。国会議員も同程度の責任を負うべきだ。彼らこそ立法権を持ち、誤った法律を改廃する権限を有している。その国会が小沢氏を喚問すべきと騒いでいるというこの低能さに驚くばかりだ。見識ある人たちの府であるべきが思考停止のバカな連中の巣窟とは呆れてものが言えない。


 今からでも遅くはない。国会へ招致して聞くべきはマスコミの主筆と論説委員、テレビのMCと間抜け面のコメンテータたちであって、どのような根拠から「政治とカネ」なる文言を繰り替えし唱えたのか根拠をじっくりと訊くべきだ。



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