国益を優先しよう、円高について有効な手を。

 ついに円が85円を割り込んだ。これはとんでもないことだ。円レートが100円なら1ドルの商品を売って100円手に出来るはずが85円にもならないのだ。爾来、日本は加工貿易で国民を養ってきた。その根幹をなすのがモノ造りと為替だ。モノ造りは空洞化が言われて久しいし、為替も無能無策のまま円高へ高止まりのままジワリと上昇している。


 


 経済評論家や官僚たちが「日本財政危機」を煽る割には世界経済はそう見ていないということだ。オバマの米国は積極拡大経済政策を打ち出して数十兆円もの景気刺激策を立て続けに実施しているが、その政策が期限切れを迎えようとするや景気も息切れ状態だ。欧州はギリシア以後もポルトガルやスペインなど、国家財政が怪しい国々が財政立て直しに有効な手を打てないでいる。


 


 ドルでもなくユーロでもないと引き算をすると、安定的な通貨は円ということになるようだ。それが円高の大きな要因だ。しかしこれほどの円高になっては国内経済はデフレ経済で体力を消耗しているためにそれほどの耐力はないだろう。日銀は貸出金利を引き下げたばかりで「推移を見守る」などとして、実は無策であると表明した。それでは政府はどうかというと、為替介入するほどの元気がない。


 


 一番有効な手段は日銀が円を増刷して量的緩和をすることしかないだろう。つまりマネーサプライを増やして実質的なインフレを演じることだ。その政策が劇薬で円の信用問題にかかわりかねない側面を持つが、絶大な信用を得たまま国民経済が逼塞しては何にもならない。まずは国民経済が最優先で、そうした手法は中国の「元」政策を見習うべきだ。先進諸国から何と言われようと実質的に元切り下げを行わないしたたかさは中国国民経済にとって最善策であることに変わりない。


 日銀の機動的なマネーサプライを望む。



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