米国の戦争への反省は。

 原爆投下に対する米国の圧倒的な世論は「戦争を早期に終結させるため」との是認する意見だそうだ。1945年7月26日に日本へ向けて降伏するように連合国(除、旧ソ連)がポツダム宣言を日本へ伝達した。その取り扱いを巡って日本国内世論は「徹底抗戦」で燃え上がっていたようだが、当局内部では受諾派と抗戦派が対立していたようだ。


 


 その抗戦派の息の根を止めたのが原爆投下であり旧ソ連参戦だったとしている書物が多く、その裏付けとして御前会議で受諾が決定されたのが8月10日だったからだとする説がまことしやかに流布されている。


 しかしまともな戦闘継続能力がない実態は軍部が一番承知していた。すでに連合艦隊はとうの昔に壊滅し、沖縄決戦も敗北に終わっている。東京もその年の3月には大空襲の被害を受け、全国の主要都市も次々と猛空爆により焼夷弾の雨を降らされていた。


 


 日本の現状は米国が日本の軍部以上に正確に悉知していた。その米国が日本の戦争遂行能力を殺ぐために原爆投下が必要だと判断したとは思えない。原爆の実験場として広島と長崎を選びウラン型とプルトニュウム型の二通りを実験したと考える方が妥当性がある。


 いずれにせよ、非戦闘員の殺害は重大な国際条約違反だ。戦後処刑された多くの元兵士はB,C級戦犯としてだった。日本の兵士は民間人殺害の嫌疑だけで処刑されたが、米国をはじめとする連合国は日本の民間人を数えきれないほど非戦闘行為で殺害したが一言も謝罪していない。


 


 世界へ向かって非を鳴らすべきは断固として非を鳴らすべきだ。大きな顔をしているかつての連合国は日本の非戦闘員に対して何をしたのか、日本の元兵士がB,C級の犯罪で碌な裁判も受けさせないで、一方的な連合国軍事法廷で死刑を宣告した。


 戦争そのものが犯罪的行為であるのは間違いないが、国際的に最終外交手段として戦争は認められていた。しかし戦闘に関わらない非戦闘員の殺害は当時ですら犯罪だとされていた。


 


 米国の大使が6日の広島原爆慰霊に訪れた。彼が広島を訪れるのに60余年もかかったわけだ。しかし広島市民や日本国民に対する謝罪の言葉はなかった。米国内では゛原爆投下の正当性」を主張する世論が圧倒的だという。何という自己都合の強い国民だろうか。だから何かと屁理屈をつけて他国へ軍事侵攻して恥じないのだ。そうした意識なら今後も米国による犯罪的な戦争は世界で起こり続けると覚悟しなければならないだろう。そうした国と日本は何処まで付き合うのか、真剣に議論しなければならない。米国の我儘な屁理屈に付き合い続けるのはもはや犯罪的ですらある。しっかりと目を開けて何が正しく、何が正しくないかを峻別しなければならないだろう。



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。