こんなにいるのか。

 こんなにいるのか、と9党党首討論会で雛壇にずらりと並んだ党首を見てそう思った。それは同時に「こんなに要るのか」に繋がり、大した相違もない各党の主張を目立たそうとする党首の苦心すら窺えた。


 


 その中で最大の争点にしたいと各党が菅首相に群がったのは「消費税」論議だった。菅内閣はやるべきことをしないで増税するのは何事か、、という論調だ。まさにその通りだが、それではやるべきこととされる歳出削減と無駄排除は言うは易く行うは難しの作業だが、各党はどの程度手を付けたというのだろうか。


 ただ国会議員の削減と議員報酬のカットは国会議員が決議すれば確実にしかも簡単に実施できる。しかし、そのことを日程を決めて実施しようともしないで「歳出削減ができるでしょう」と嘯く党首は無責任だ。まず自らの身を切って官僚相手に削減努力を求めるのが筋だと思う。


 


 日本の議員の数がどれほど多いのか、米国と比べれば良く分かるだろう。米国の上院は日本の衆議院だが250人だ。人口で二倍国土で二十数倍の国土を持つ米国にしてその程度の議員数だ。日本は480人もいる。本当に必要な数なのだろうか。地方議員に到っては市町村に議員のいないところも珍しくない。代わってオンブズマンが日当程度で事業仕分けと予算策定と支出に目を光らしている。


 


 政治が特別なものとして議員が専門職である必要はない。しかし資料を判読する理解力と問題を指摘する判断能力がなければ単に無駄な存在として自らを仕分けなければならないだろう。


 雛壇に居並ぶ党首を眺めて、これほど些細な相違を前面に出して元自民党議員が分党しなければならなかったのかと、自民党に働いている遠心力を感じる。だが、それにしても「これほどいるのか」とため息が出てしまうのは私だけではないだろう。国会議員は意見の一致により党派を組み、果敢に政権獲得へ乗り出すべきなのだが、バラバラに分かれていては何も出来はしない。ただ、隙間産業のように政権党と連立を組んで大きな顔をすることはできるかもしれないが。


 



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。