小泉元首相のズウズウしさを。

 「人生いろいろ」発言や「自衛隊のいるところが非戦闘地域だ」発言など破天荒な発言を繰り返して国会議員と国民を煙に巻いたのが小泉元首相だ。その程度の答弁で自衛隊海外派遣という憲法に照らしても問題のあることを難なくやり遂げてしまった。それが長期政権と高支持率の維持に繋がったとは呆れるばかりだが、鳩山首相は小泉元首相の爪の垢でも煎じて飲んでズウズウしさを少しは学んではどうだろうか。


 


 鳩山首相が普天間基地移設問題で五月末決着に職を賭すと繰り返し発言した。それを言質に辞任を求めると野党は息巻いているようだが、「職をトスもいろいろ」と煙に巻けばどうだろう。日米安保条約に基づき全国に57もある米軍専用施設を今後どうするのか、自衛隊との併用施設28、一時使用施設119と米軍の基地は全国に及ぶ。普天間基地はその中でも最悪だが、市街地に接しているのは普天間基地だけではない。米軍基地の駐留する地域が騒音などの諸問題を抱えている。


 


 普天間移設問題で設けなくても良いハードルを勝手に設けたのは鳩山首相だ。簡単に片付く問題でないのは誰の目にも明らかなのに、手品でもするかのように「五月末決着」と言い続けた。それにより鳩山首相の信頼性が揺らぎ支持率が大幅に低下した。しかし、それでも辞任する必要はない。自分が勝手に設けたハードルによってこけたのだが、この問題は普天間に限ったことではなく、全国の基地を抱える地域住民に共通した問題だ。日米は腰を据えて真剣に議論すべきで、付け焼刃的にサッと片付けようと誤魔化さないことだ。


 


 政権交代により日米安保のありようが変化するのは当たり前のことで、駐留なき安保という考え方もある。以前にもブログに書いたが、憲法上の制約による呼称だけとはいえ国軍を持たず外国軍が一世紀以上も駐留して繁栄した国は世界史上ありえない。終戦から数えると65年にも及び、一世紀にはあと35年だ。米国とその程度のスパンで防衛問題を話し合い、段階的に国内の基地を撤退する方向で合意形成することが必要なのではないだろうか。



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