説明すべきは検察とマスコミだ。

 事件の取り扱いで検察の下す「起訴猶予」と「不起訴」とではまるで異なる。つまり「起訴猶予」とは犯罪と認められる証拠はあるが軽微で起訴するほどでないが、「不起訴」とは起訴すべき犯罪事実が立証されなかったということだ。小沢氏の一件で検察が「不起訴」としたことは犯罪行為と認定すべき事実がなかったということだ。あれほど執念を燃やして形式犯に過ぎない政治資金報告書の虚偽記載(本来は記載する必要のない事項を記載しなかったに過ぎない)で秘書を逮捕し、何十人もの捜査員を投入して小沢氏関連場所を強制捜査し、任意とはいえ事情聴取まで行った挙句に何も出なかったということだ。


 


 その小沢氏が国会で話すという。本来は世間を騒がし公務員として秘匿すべき捜査情報をどのような権限によって(根拠条文を提示して欲しいが)マスコミにタレ流したのか、検察こそが国民に説明すべきだ。そして大本営情報さながらに日本を代表するマスコミ各社が一年以上に亙って流し続け小沢氏の名誉を著しく毀損した事実経過を各社の社長が国会で説明すべきだ。


 確かに政治家にはプライバシーはないかもしれないが、基本的人権はすべての人にあり尊重されなければならない。それがマスコミの表現の自由に課せられた基本的な規範ではなかっただろうか。


 


 人を悪し様に言うのはある種の優越を感じて気持ちの良いものかもしれない。しかし、たとえそれが事実に基づいていても人を悪し様に言う人を、世間の人は人品高貴な人とはみなさない。それがまだ裁判の判決が確定してもいないどころか、起訴すらされていない人を悪し様に言ったとすれば明白な名誉棄損だ。あなたが小沢氏の立場になったとしたら、と立場を入れ替えて考えてみれば良い。果たして何人の人が耐えられるだろうか。それを小沢氏は何年も耐えてきた、ここ一年余はマスコミの度を越した謂われなき攻撃に対しても激怒することもなく党の要職を精力的に勤めてきた。あなたにできることだろうか、と検察幹部とマスコミ各社の社長に問いたい。


 


 優秀な検察が一年以上も捜査して出なかった小沢氏の犯罪事実が、ここに到って突然出たとしたら捏造以外の何物でもない。まさか検察もそこまではしないだろうが、検察審査会と称する機関を使って「起訴相当」とした御仁たちだ、何をするか分かったものではない。


 繰り返し言う。最高権力者は選挙で選ばれている小沢氏ではなく、公務員法で身分を守られ捜査権と公訴権を併せ持つ検察だ。国民が監視すべきは検察だということを特高警察と治安維持法を持ち出すまでもなく、日本の歴史は語っている。



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