バッハ氏は『彭帥の事件はない』というアリバイ作りに加担したのか。
<フランス紙「レキップ」が彭帥さんにインタビューをし、現役引退を表明したなどと伝えられていた。 インタビューは「プロパガンダの一部」 このインタビュー後の2月8日、アメリカの「AP通信」は彭帥さんにインタビューをした記者の話として、次のように伝えた。 「慎重にコントロールされた会話は、彭帥さんが自分の考えを話し、自由に動けるかどうかについての疑問に答えるものではなかった」 中国のオリンピック関係者が部屋にいて、彭帥さんとの会話を通訳していたという。 レキップ紙の記者は、彭帥さんが自由かどうかまだわからないとした上で、「インタビューは彼女が安全であることを証明するものではない」とAP通信に語っている。 北京での冬季オリンピックの開催中に海外メディアのインタビューを許可することで、彭帥さんをめぐる論争を収束させ、オリンピックへの影響を避けようとしたのではないかーー。 レキップ紙の記者は、中国のこうした意図は明らかだったとした上で、こうAP通信に語ったという。 「これは中国オリンピック委員会からのコミュニケーション、プロパガンダの一部です」 「『彭帥の事件はない』と示すことは、中国オリンピック委員会、共産党、そして中国の多くの人々にとって重要だと思います」 一方、彭帥さんについては「健康そうに見えた」とも語っている。 インタビューの経緯は? インタビューの経緯についても明かしている。 インタビューはIOCの協力のもと、中国オリンピック委員会を通じて行われ、レキップ紙は事前に質問を送り、一問一答形式で彭帥さんの回答をそのまま掲載することに同意したという。 当初は30分の予定だったが、結局2倍近い時間が与えられ、事前に提出した質問数を超えて、希望するすべての質問ができたといい、「質問に対する検閲は一切なかった」とも語っている。 同席した中国のオリンピック関係者が彭帥さんのコメントを中国語から翻訳。その後、レキップ紙がフランス語のコメントの正確性を確認したという。 彭帥さんの様子は… インタビュー時の彭帥さんの様子については、こう語っている。 「彼女は迷うことなく私たちの質問に答えました。彼女は自分が何を言おうとしているのか分かっていたのだろう」「しかし、それがフォーマット化されたものであるかどうかはわからない。彼女は、私たちが期待したとおりのことを言ったの