No title
��日本と韓国の両首脳は16日午後、電話で会談した。安倍晋三首相は文在寅大統領に対し、4月末に予定されている南北首脳会談で日本人拉致問題を取り上げるよう要請。韓国側の説明によると、安倍首相は北朝鮮との首脳会談への意欲も示したという。 日韓首脳が会談するのは、3月6日に韓国と北朝鮮が首脳会談の開催に合意して以降初めて。同席した西村康稔官房副長官によると、安倍首相は「来たる南北首脳会談では、拉致問題を取り上げてもらいたい」と文大統領に伝えた。西村副長官は「詳細なやり取りは控えたいが、文大統領も理解してくれているものという印象だった」とした上で、「この問題について日韓で連携していくことを確認した」と語った。 一方、韓国大統領府の報道官は電話会談後、安倍首相が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長との会談に意欲を示したと説明した。日本は北朝鮮をめぐり、核とミサイルに加え、自国民の拉致という独自の問題も含めた包括的な解決を目指している。日本政府関係者によると、安倍政権は拉致問題の打開に向け、日朝首脳会談を模索していく考え。 このほか安倍首相と文大統領は、北朝鮮の非核化に向けて最大限の圧力をかけ続けることで一致した。安倍首相は4月初旬に訪米することを文大統領に説明し、「南北、米朝首脳会談に向け、日韓米でしっかり連携したい」と語った。 両首脳は中国も含めた3カ国の首脳会談を早期に開催することや、日韓のシャトル外交を実現させる方針も申し合わせた>(以上「ロイター」より引用) 内政が完全にデッドロックに乗り上げてしまった安倍自公政権が難局の打開を求めるために「拉致問題」を切り札に使おうとしているとは驚きだ。「拉致問題」に打開を求める必要が安倍氏にあっても、金正恩(キム・ジョンウン)氏にはない。 米朝開譚が取りざたされている今になって安倍氏が便乗して「拉致問題」を解決しようとするのはお門違いだ。なぜ米朝会談が水面下で模索されていた昨年の九月以前に「拉致問題」の前進を図ろうと、北朝鮮当局と会談しようとしなかったのだろうか。 安倍氏は二度目の政権に就く際「自分の内閣で拉致問題を解決する」と大見得を切った。それが六年前だ。それ以降、北朝鮮と何度会談していかなる前進を見たというのか。 安倍氏は北朝鮮当局との会談を諦めて、金正恩氏を「強力な制裁」で締め付けることだけに専念して来たではない