加計学園ありきは安倍友優遇策と今治市の暴走が実現可能にした。
< 今治市 の3月定例議会が3日開会し、市郊外に加計学園( 岡山市 )が岡山理科大獣医学部を開設するため、市有地を学園に無償譲渡する議案が賛成多数で可決された。校舎の建設費などを市が学園へ計96億円(8年分)支援する議案は全会一致で可決された。 市によると、市ふれあいの丘の「新都市第2地区」にある獣医学部の建設用地約17ヘクタールを加計学園に無償譲渡する。用地は市が市 土地開発公社 などから約36億7500万円で買い戻した。市と学園が結んだ基本協定では、獣医学部が開設されないなどの不測の事態が起きれば土地所有権が市に戻ることが盛り込まれた。96億円の建設費補助については、「市の補助上限は64億円。残りは県の補助を得る」と説明している。 この日、委員会で議案が話し合われ、議員から「生活に苦しむ市民の理解が得られていない」など、無償譲渡に対する反対意見が出た。菅良二市長は「貸与なら、 自然災害 で補修が必要になれば市が負担しなくてはならない。覚悟を決めて譲渡した」と述べた>(以上「朝日新聞」より引用) 朝日新聞の今年3月4日付バックナンバーをここに掲載したのにはワケがある。今年1月4日に公募(応募したのは加計学園一校のみ)により加計学園が獣医師学部新設と決定したのを受けてのことだろうと推測できるからだ。 しかし、獣医学部新設工事は昨年の12月14日から当該市有地で始められていた。公募の際に提出された獣医学部新設の設計図は12月28日の日付になっている。つまり建設工事の着工と公募手続きとが後先になっているし、市有地の無償譲渡決議はさらに工事着工よりも遅れていることになる。 普通の手続きなら、まず市側として大学誘致に関して土地の無償提供が先決であり、その土地に関して道路整備や街づくりなどの全体計画の中で推移するのが常識だ。市が土地開発公社などへ売却していた17haを買い戻して無償供与するなどというのは今治市の都市計画の全体計画の中から出てきた話でないことは確かだ。 今治市議会議事録をネットで閲覧しても昨年3月22日の定例議会で唐突に昨年末(平成27年末)に国家戦略特別委員会で獣医柝学部新設が浮上してきたと今治市長が述べている。もちろん長年にわたって愛媛県知事とも協力して獣医師学部新設を政府に働きかけていたようだ。それが「唐突」に現実性を帯びてきたのが