トランプの「アメリカ・ファースト」に安倍氏は「ジャパン・ファースト」で臨め。
<米商務省が7日発表した2016年の貿易統計によると、日本に対するモノの取引の赤字(通関ベース)は前年から横ばいの689億ドル(約7兆7000億円)だった。日本は赤字相手国としてドイツを抜き、中国に次ぐ2位となった。トランプ米大統領は貿易赤字の削減を優先課題に挙げており、10日の安倍晋三首相との首脳会談でも「不公平な貿易」の是正を迫るとみられる。 モノとサービスの取引を合計した貿易赤字総額(国際収支ベース)は5023億ドルとなり、前年から0.4%増加した。赤字幅の拡大は3年連続。輸出は2.3%減、輸入は1.8%減だった。 モノの貿易赤字相手国では、1位の中国が5.5%減の3470億ドル。3位のドイツは13.3%減の649億ドル、4位のメキシコは4.2%増の632億ドルとなった。日本はトランプ氏の関心が強い自動車関連の赤字幅が拡大した。 トランプ氏は貿易不均衡の是正により経済成長を実現すると主張。日本などと合意した環太平洋連携協定(TPP)から離脱し、自国の要求を突き付けやすい2国間の通商協定交渉を進めると表明した。米国製品の輸出に不利な円安・ドル高もけん制した>(以上「時事通信」より引用) 対米貿易が輸出超過となっている、として米国は関税を課すと脅している。自国の雇用と産業を守るためだというが、自動車に関しては米国で年間販売する日本車670万台の内500万台は米国で生産している。そこで雇っている労働者は総数で100万人を超える。 日本は米国の経済と雇用に役立っている。そして米国の消費者に安くて省燃費、高性能の車を日本企業は提供している。もちろん排ガス規制も日本車はクリアーしている。 米国車はなぜ日本で売れないのか、原因は明白だ。高額なだけではなく故障が多く信頼性がイマイチだからだ。もちろん左ハンドルという側面もあるし、ばかデカイという日本の道路や駐車場にそぐわない面も大きい。ガソリンがぶ呑みの経済性無視のエンジンも日本では嫌われる。 そうした日本のマーケット・リサーチを米国の自動車企業は行っているのだろうか。そこそこ米国内の需要だけでやっていけるから、企業努力を怠って来たのではないだろうか。 トランプ氏が狙っている米国農産品の対日輸出に関しては、農業と工業製品とを天秤にかけることは出来ない。食糧は一日たりとも絶やすことは出来ない。安