今こそ日本に小沢一郎氏が必要だ。

<参院選公示前から、地元岩手県など“水面下に潜って”自身に近い候補の支援に動いていた小沢一郎衆院議員が、6月30日、東京都内に姿を現した。
 立憲から比例区に出馬している小沢グループの現職・青木愛候補が北区の公共施設「北とぴあ」のホールで開いた個人演説会に登場。100人ほどの支援者の前で“小沢節”をぶった。

「野党の状況を見ると、非常に厳しい選挙だ。(立憲の)党勢が上向かない中での選挙戦を、みんな懸命に頑張っている」
 メディアの序盤の情勢調査では与党が「圧勝」だった。小沢氏は10分ほどの演説の端々で、立憲を取り巻く状況の厳しさをにじませた。そして、岸田政権を批判。
「今の自公の政治で問題なのは弱肉強食の新自由主義。世界では既に『古い』とされているのに、日本ではそれが政治の根幹をなしている。われわれやかつての自民党政治とも相反する。国民生活を等しく支え、より良い明日を実現するのが政治だ」
 5月に傘寿を迎えた小沢氏だが、まだまだ意気軒高だ>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)



 10年以上遅れて小沢一郎氏のマニフェストが輝きを増している。いうまでもなく小沢氏が代表して取り纏めた「国民の生活が第一」と銘打った2009民主党マニフェストだ。
 その当時に小沢民主党が掲げた政策が光り輝いている。国民一人一人の暮らしを良くするために提起した民主党マニフェストは、しかし小沢一郎氏が検察とマスメディアによって「政治とカネ」プロパガンダによって党代表から引き摺り下ろされて潰え去った。

 小沢一郎氏を失った民主党が政権交代から僅か三年で無様に野党へ転落した。なぜそうなったのか、それは当時の民主党の政治家諸氏が「国民の生活が第一」の政治がいかなるものか知らなかったからだ。知らないまま長期政権を夢見て、政策を自民党化したからだ。
 民主党がグローバル化を推進する政党に変節してTPP参加を叫び、消費増税10%を主張した。小沢一郎氏が提起した2009民主党マニフェストにそんなことは一言も書かれてはいない。政権交代時に国民と約束したマニフェストを反故にした民主党が国民の信を失ったのは当たり前ではないか。

 グローバル化した究極世界は一握りの投機家や巨大資本家が世界中の富を牛耳る世界だ。果たしてグローバル化した現在、世界中の富の82%を上位1%の富豪が保有している。残りの18%の富を99%の人類が分け合っている。人類はこんな想像を絶する格差社会を望んでいたのだろうか。
 日本でもグローバル化した結果、格差は広がり国民は総じて貧困化した。世界基準に合わせるという名目で派遣業法を徹底的に破壊し、労働者を正規と非正規に分離して対立させ、経営者は二頭立ての馬車を操って賃金引き上げを阻止して企業収益を最大化してきた。結果として日本は過去30年間もGDPゼロ成長国家に成り果ててしまった。

 小沢一郎氏が街頭演説で「今の自公の政治で問題なのは弱肉強食の新自由主義。世界では既に『古い』とされているのに、日本ではそれが政治の根幹をなしている。われわれやかつての自民党政治とも相反する。国民生活を等しく支え、より良い明日を実現するのが政治だ」と主張したのは正鵠を得ている。
 仁徳天皇の故事を挙げるまでもなく、政治は国家と国民のためにある。一握りの投機家たちや利権集団のためにあるのではない。「国民の生活が第一」の政治を実現するために、小沢一郎氏には「最後のご奉公」を三度目の政権交代を果たすまでお願いするしかない。

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